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ファナック株価予想は!日経平均株価を124円押し上げるとは

2015年3月13日に、ファナック株価予想をはるかに超える高値27250円まで、

大幅に上昇しました。

報道では、日経平均株価124円押し上げたとのことです。

 

2015年3月12日日経平均株価は、一時1万9000円台に乗せたが、

終値は、前日比267.59円高の1万1万8991.11円でした。

 

すでに、ファナックは2015年2月10日2月12日と2営業日続けて大幅高となり、

下落する日もありましたが、その後上昇を続けていた、ファナック株価が、

再度大幅上昇となりました。

 

この時の、要因が、アメリカの投資ファンドサード・ポイント」がファナック株を取得して、

自社株買いを求めていることが、「サード・ポイント」が投資家向けに出した書簡で

あきらかになったからとのことでした。

この話が、一部報道で市場に伝わったのは、2月10日で、

この日、ファナック株は720円(3.6%)高の終値20755円と上昇しました。

 

サード・ポイントによる株取得の話は、2月11日の祭日の、

日本経済新聞朝刊でも報道されことで、これを受けて2月12日に、

ファナック株は1290円(6.2%)高の22045円と急上昇となりました。

 

報道によると、サード・ポイントは、2014年10~12月期にファナック株を購入したと

表明しているが、株数はあきらかになっていましせん。

サード・ポイントは書簡で、ファナックについて、

株主価値のために何もしない不合理な資本構造を持つと指摘して、

1兆円規模の手元資金を有効活用するために、

定期的な自社株買いをするよう求めた。

とのことです。

 

この話しを聞くと、投資ファンドサード・ポイントが、ファナックにたいして、

株主権を振りかざした要求に思えますが、まったくの誤解と言っていいでしょう。

 

サード・ポイントの主張は、きわめて妥当な考え方であり、ファナックにたいして、

機関投資家が感じていたことでもあります。

 

ファナック2014年末のバランスシートを見ると、

ファナックは、8236億円の、現預金を保有していることが分かります。

 

更に、総資産1兆3439億円の、60%程が、現預金というバランスシートです。

また、借入金はなく、自己資本比率は約90%になります。

これだけ、見ても投資対象となる優良銘柄と言っていいのです。

 

しかし、株主としては、借金の返済を終えた日本企業の、株主への利益配分を多くするために、

増配自社株買いを行うようになってきた、最近では、8236億円ものキャッシュを

ただ、現金として持っているだけの、ファナックは企業としては消極的に思えます。

 

また、ファナックは、産業ロボットで世界トップの、日本が誇る高収益ロボット企業ですが、

技術力を磨くことに固執して、常に世界トップの技術力を維持してきた

経営力は素晴らしいのですが、「IRが良くない企業」と言われています。

 

これは、機関投資家向けアンケートで、IR(株主との対話)の良い会社と悪い会社の

ランキングでは、悪い方の上位に出てくるそうです。

 

ファナックは創業以来、

「製造業は技術を磨くことに邁進して、金融テクニックに走ってはならない」を

社是としてきたと言われています。

 

バブル景気のときに、日本企業は一斉に特定金銭信託を使って財務テクノロジーをしました。

財務テクノロジーとは、企業が本業以外に、余剰資金や低利の調達資金を株式・債券・土地など

に投資して、資金の運用を多様化・効率化するための方法です。

 

バブル景気のころでも、ファナックは社是を守り、

財務テクノロジーに手を出さなかったそうです。

まさに、モノづくり日本企業と言っていいでしょう。

非常に堅実な日本企業の代表といえます。

 

そして、バブルがはじけてから、株は大暴落して、財務テクノロジーに手を出した企業は

大きな損失を出しました。

そういうことから、ファナックは、「金融テクニックに走らない」ことを厳格に

守るようになったようです。

 

企業努力の甲斐あって、ファナックバランスシートには、

保有キャッシュが、約8000億円もあるわけです。

ところが、「金融テクニックに走らない」ことが、莫大なキャッシュの有効活用を考えることや、

株主と対話して、株主ファナック株を買いたくなるようなIRをしていないようです。

 

しかし、3月13日に、増配や自社株買いなどを、検討しているとの報道あり、

それを材料視して、高値27250円まで買われて、連日で上場来高値を更新しました。

株主との、対話路線に転換すると報じられたファナックは急騰となりました。

 

今回、サード・ポイントファナックに自社株買いの要求を出したが、

これは、株主としてごく普通の意見といえます。

 

株主は、会社の業績が悪化する時は、株価が下落するリスクを常に抱えてます。

会社が破綻すれば、価値がゼロになるリスクもあります。

リスクに見合った、株主配分が得られなければ、株主になる投資家はいません。

 

借金が多い会社が配当を増やさずに、借金返済を優先するのは、

納得できることですが、ファナックのようにキャッシュが豊富にある企業が、

株主還元に積極姿勢を見せるのは、一般的に考えるといいとはいえません。

 

2015年3月13日は、高値27250円で、終値26870円でした。

前日比3135円高になっています。

 

ちょっと、3月13日の上昇は投機的な動きがみられます。

大きく上昇トレンドに入ってきましたので、買いが有利にはなっています。

 

こちらがファナックチャートです。

ファナック・チャート15.03.13
引用:楽天証券のファナックのチャート

 

今回は、あまりにも大きな上昇なので、週明けの3月16日からの様子を見ながら、

一旦下がる押し目で買った方がいいでしょう。

今回は、一気に上昇して、急落の可能性が強いので、下値のサポートが確定してから、

買った方がいいかもしれませんね。

参考にしてみては如何でしょうか。

最後まで、読んで頂きありがとうございました。

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