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手足口病(てあしくちびょう)の感染予防はあるのか?定点基準を超えて流行とは

手足口病(てあしくちびょう)の感染予防はあるのか?というと

接触予防策および、飛まつ予防策しかありません。

全国的に、定点基準を超えて流行となっています。

 

2015年7月14日に、国立感染症研究所は、

手足口病の、定点当たり報告数を更新したことを発表しました。

 

手足口病(てあしくちびょう)とは

その名がしめすように、口腔粘膜および、手や足などにあらわれる

水疱性の発疹を主症状とした、急性ウイルス感染症で、

1950年代後半に認識されたウイルス性発疹症です。

 

日本では、1967年ころから、その存在があきらかになり、

疾患は、コクサッキーA16(CA16)、CA6、エンテロウイルス71(EV71)などの

エンテロウイルスが、原因ウイルスであるとされています。

 

基本的に、予後は良好な疾患ですが、急性髄膜炎合併がたまにあり、

まれでありますが、急性脳炎を発症こともあります。

 

中でも、EV71中枢神経系合併症の発生率が、他のウイルスより高いことが知られています。

 

小児期に、よくみられる急性熱性発疹症のひとつで、

口腔内、手のひら、足底に小さな 水疱(すいほう)があらわれる病気のことです。

 

原因は、エンテロウイルスまたは、コクサッキーウイルスの感染によって発症します。

症状は、小児期に口腔内、手のひら、足底に散らばって多発する小水疱がみられて、

小水疱の周囲には、 紅斑(こうはん)をともなうことがあります。

 

かぜ様症状や、下痢などの消化器症状が、先にあらわれたり、

一緒に発症することもあります。

 

また、定点とは、

感染症の発生状況を知るために、一定の基準に従って、これらの情報を

報告してくれる医療機関のことです。

 

定点には、インフルエンザ定点(内科定点、小児科定点)、小児科定点

眼科定点、性感染症定点、基幹定点の5種類があり、

流行状況について、全体の傾向ができるだけ反映できるようになっています。

 

関係医師会の協力で、医療機関の中から、保健所管内の人口に応じた数の

定点医療機関を無作為に選定しています。

 

手足口病の報告は、都道府県別では、

1位:福井県

2位:京都府

3位:香川県

4位:山口県

5位:栃木県

の報告数が多く、41都道府県で増加して、

警報基準の超過は、28都府県とのことです。

 

手足口病は、子供を中心に、夏に流行して、まれに髄膜炎などの

重い症状を引き起こすこともあるので、自治体は手洗いの徹底、

タオルの共用をしないなどの予防対策をしているようです。

 

治療予防については、

特にすぐれた治療法はなく、抗生剤の投与も意味がないようです。

合併症を生じた場合の治療法は確立されていません。

 

発疹に、かゆみなどをともなうことは、まれで、

抗ヒスタミン剤の塗布を行うことがありますが、

通常は、外用薬として副腎皮質ステロイド剤は用いません。

 

口腔内病変にたいしては、刺激にならないよう柔らかめで、

薄味の食べ物をすすめますが、何よりも水分不足にならないようにすることが

最も重要とのことです。

 

経口補液などで、水分を少量頻回に与えるようにします。

ときには、経静脈的補液も必要となるそうです。

 

発熱に、たいしては通常解熱剤なしで経過観察が可能です。

しかし、元気がない、頭痛、嘔吐、高熱、2日以上続く発熱などの場合には

髄膜炎脳炎などへの進展を注意する必要があります。

 

ステイロイドの多用が症状を悪化させることもあるとのことです。

予防としては、有症状中の接触予防策および飛まつ予防策が重要で、

特に、手洗いを確実に行なうことが重要です。

 

患者あるいは、回復者にたいしても、特に排便後の手洗いを徹底させます。

また日本では、重症者はまれですが、台湾や、中国を中心としたアジア諸国では、

重症患者が多いようで、実用化を目指した手足口病ワクチン開発が行われています。

 

感染予防は、手洗いなどで、接触予防策および飛まつ予防策と、

髄膜炎脳炎などなどの合併症に注意が必要ですね。

 

参考にしてみては如何でしょうか。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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