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「新型ノロウイルス」遺伝子変異で人が免疫をもたない新ウイルスとは!症状や予防は!

新型ノロウイルス」が遺伝子変異で、免疫をもたない

新ウイルス感染が拡大しています。

 

症状はどうなるの?、予防はどうすればいいのか?

 

高齢者乳幼児を、中心に激しいおう吐や下痢を引き起こすノロウイルス変異して、

免疫をもたない、新たなウイルスとなって、

2015年はじめから、国内で感染が広がっています。

 

本来は、ノロウイルスの本格的な流行は秋以降で、

国立感染症研究所は、秋以降も、新たなウイルスが主流となった場合には、

今までにない、大流行になる、おそれがあるとして、

全国の地方衛生研究所にウイルスの分析を徹底するように求めています。
ノロウイルス感染症は、

以前は、サポウイルスアストロウイルスを含めた、

小型球形ウイルスと呼ばれていました。

 

乳幼児では、初冬(11~12月)を中心に、急に発生します。

成人では、二枚貝などを、生か加熱不足で食べた場合に感染していました。

 

症状には、個人差があり、学校、施設や旅行先などで

集団食中毒として発生することがあり、二次感染として発生することもあります。

 

また、調理従事者からの食品の汚染、施設内での人から人へ感染が多くあります。

 

川崎市健康安全研究所と、国立感染症研究所などのグループが行った調査では、

激しいおう吐下痢を引き起こすノロウイルスには、感染する遺伝子の型が

31種類ありますが、遺伝子型の判別が可能になった平成16年以降、

国内でも、海外でも「GⅡ・4」という型が流行の主流をしめていました。

 

ところが、研究グループが2014年10月からの半年間、国内の患者から検出された

ウイルス2000株以上を調べたところ、

2015年に入って、「GⅡ・17」という型が、急激に増えて、2月以降は、

すべてこの型になっているとのことです。

 

更に、この「GⅡ・17」の遺伝子を、詳しく解析したところ、

への感染のしやすさに、関わる部分が変異して、免疫をもっていない

新たなウイルスになっていることが分かっています。

 

ウイルスは、変異によって新たなタイプが出てくると、

が、それまでに獲得した免疫が、役に立たなくなるために、

感染する人が、増えて大流行になる、おそれがあるとのことです。

 

患者数の統計がはじまった、平成11年以降に、ノロウイルスを含む

感染性胃腸炎」が、最も大流行したのは、9年前平成18年とのことです。

 

このとき、流行してきたのは「GⅡ・4」型のノロウイルスの遺伝子が変異して、

免疫をもたない、新たなウイルスとして感染を広げたとのことです。

 

そして、例年より早い10月ごろから、患者が急速に増えはじめて、

全国で約3000の小児科の医療機関から報告される

感染性胃腸炎」の患者は、10月からの3ヶ月間の累積で、

1医療機関当たり約167人と、前の年の同じ時期の1.6倍になりました。

 

集団発生が起きた場所は、高齢者施設が半数以上を占めて、

次いで、医療機関、保育所幼稚園と、抵抗力の弱い人たちが集まる施設

での集団発生が多くみられました。

 

国立感染症研究所は、今年の秋以降、新たな「GⅡ・17」型が

流行の主流を占めた場合、平成18年の時のような

大流行になる、おそれがあるとして、ウイルスの検出を行う

全国の地方衛生研究所に遺伝子の分析を徹底して、

注意喚起をするように求めています。

 

症状は、

突然、嘔吐、下痢が起こります。

食中毒の場合は、食後12~48時間に症状があらわれます。

 

軽症の場合は、気持ちが悪い程度で終わりますが、

発熱、呼吸器症状をともなうことがあります。

 

通常、数日で軽快しますが、重症になると脱水症状があらわれます。

稀に、けいれん腸重積(腸管の一部が腸管腔内へ入り込む)

などの症状が起こります。

 

検査方法や診断などは、

乳幼児で冬期(1~4月)の下痢症の場合には、

ロタウイルスによる下痢症を考えますが、

初冬では、ノロウイルス感染症が多くみられます。

 

学童、成人では、細菌および、ウイルス性の食中毒も考えます。

 

現在は、ノロウイルスに関しては酵素抗体法あるいは、

イムノクロマト法が開発されて、一般外来で、迅速診断が可能となりました。

 

ノロウイルスなどの、集団発生では、遺伝子増幅法での診断が行われます。

サポウイルスアストロウイルスでも、遺伝子増幅法がもちいられるそうです。

 

治療法としては、

治療法は、下痢症一般あるいは、ロタウイルス下痢症に準じるそうです。

おう吐に、たいしては、鎮吐薬を使用します。

 

経口摂食が可能であれば、少量で回数を多くした食事を原則とします。

経口補液を行うこともあるとのことです。

経口で、摂食が不可能な場合、あるいはその危険性がある場合は

経静脈輸液を行います。

 

止痢薬は原則として使いませんが、ラックBやビオフェルミンなどの

生菌製剤はもちいますが、ワクチンは開発の途中です。

 

また、症状をしめす場合は、トイレ等での石鹸、流水を使った

手洗いが必要となります。

 

ノロウイルスは、おう吐下痢などの、胃腸炎を起こすウイルスで、

食中毒の原因にもなり、毎年秋から冬にかけて本格的な流行を繰り返します。

 

ワクチンや、特別な薬はないために、治療は、おう吐下痢によって、

脱水症状を起こさないように、水分を補給する対症療法が中心となります。

 

通常は、数日間で自然に回復しますが、乳幼児高齢者の場合は、

脱水症状を起こして、入院による点滴などが必要になったり、

吐いたモノを、ノドにつまらせて窒息で死亡したりするケースもありますので、

注意が必要となります。

 

更に、ノロウイルス感染力が非常に強いのが、特徴で、

100個程度あると感染して、腸の中で増殖して症状を引き起こします。

 

患者の、おう吐物や、便などのウイルスで汚染された物に触った手などを

介して口から感染するために、抵抗力の落ちた高齢者が多い施設や病院、

それに、保育園幼稚園では集団感染に注意が必要となります。

 

ノロウイルスは、アルコールによる消毒では十分な効果がないために、

患者の、おう吐物や便を処理する時には、マスクや手袋をして、

次亜塩素酸ナトリウムを含む、市販の漂白剤などを使って消毒する必要があります。

 

また、症状が出ない人もいるために、飲食店などで食中毒を防ぐには、

調理や配膳の際に、流水と石けんによる手洗いを徹底したり

使い捨ての手袋を使ったりすることなども重要となります。

 

ノロウイルスは秋以降、本格的な流行がはじまり、

12月中にピークをむかえて、感染すると数日間、下痢嘔吐を繰り返します。

 

感染しても、発症しない人もいるが、体力がない高齢者や子供で重症化するケースが多いです。

 

感染ルートは、おう吐物や便からの、飛沫感染がほとんどで、

予防には、手洗いや食材の十分な加熱が重要となります。

 

参考にしてみては如何でしょうか。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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