ギリシャ危機問題がデフォルトどうなるか?影響でユーロドルは下落の可能性は
ギリシャ危機問題がデフォルトどうなるか?影響でユーロドルは下落の可能性は、
十分にあると言えます。
ギリシャのGDPは、約1800億ユーロほどと言われています。
これは、ドイツの大手自動車メーカー、フォルクスワーゲン1社の
売上高2000億ユーロほどなので、ユーロ全体としては小さいです。
国としての規模が、このくらいなので、デフォルトの影響など、
微々たるモノであることは、世界の投資家は知っているでしょう。
それでは、なぜギリシャ危機問題が、そんなに問題なのか?
たとえば、ドイツからすると、あえてリスクをあおって、
ユーロの価値を低いままにしておき、輸出で膨大な利益を上げている
とも言われています。
また、投資家も分かっていながら、トレードの良い材料にしているだけではとも思えます。
すでに、ギリシャのユーロ圏離脱は、投機家の間では100%の事実といってもいいくらいです。
ただし、せっかくの相場が動くチャンスでもあるので、投機筋などは、
離脱時の一瞬の下げの利益を獲ろうとしていることも考えられます。
ギリシャのデフォルト回避に向けて、6月24日の、ユーロ圏財務相会合が開かれましたが、
金融支援の条件をめぐってEU側との溝は埋まらず、結論は持ち越しとなりました。
ベルギーのブリュッセルで開かれたユーロ圏財務相会合では、
6月末にIMF=国際通貨基金への16億ユーロ(2100億円)の返済期限を控えて、
デフォルトの危機に、直面しているギリシャに金融支援を行うかどうかが焦点となりました。
ギリシャは、これまで拒否していた年金削減などで譲歩の姿勢をみせましたが、
EU側は、一層の年金改革を求めているほかに、ギリシャの改革案は増税にかたよりすぎで
国内経済の失速に拍車がかかるとして、修正を求めています。
結局、溝は埋まらず、6月25日に、再度協議することになりました。
一時は合意に向け楽観的な観測も流れていましたが、
再びデフォルトへの懸念が高まっています。
このギリシャ危機問題で、為替市場は非常に不安定な動きをみせています。
ここまで、先延ばしにしていることから、EU側は、おそらくギリシャを排除したいと
考えていると思われます。
しかし、EU側は、ギリシャがいらないから「はい、さようなら」と言うわけにはいかないので、
ギリシャ側が受け入れられない条件を提示していると思われます。
そして、その条件をギリシャ側が受け入れないのでEUからの離脱のシナリオなのでしょう。
ここまで踏まえて、では為替市場はどうなるか?予想すると、
まず、ギリシャ離脱で一瞬下げたユーロや欧州株は、その後は一気に反発するでしょう。
その頂点のところで、また売られることでしょう。
そして、次は、ギリシャのEU(欧州連合)からの離脱に、更には「EC」、
つまり「欧州のコミュニティー」からの離脱を材料に、波乱をつくろうとしていると思います。
これで、もしギリシャがいわゆるアフリカ化、中東化する、
たとえるなら、イスラム国などの過激派が進出する危険性が増大するということになれば、
投機筋の思惑通りのシナリオになります。
地図を見ても、分かるように、ドイツから見て、
ギリシャは自国よりもアフリカや中東に近いです。
ドイツに、とっては差ほど重要ではないのですが、一気に「欧州のコミュニティー」
から追い出すことまでは好まないと思われます。
極端な話をすれば、ドイツにとって、ギリシャは中途半端なままでも
差ほど影響はないわけです。
なので、下手にドイツは関与して、イメージを悪くしたくない可能性があります。
なので、ギリシャ危機問題はいろいろな意味で超長期化する可能性もあります。
しかし、6月末にIMF=国際通貨基金への16億ユーロ(2100億円)の返済期限を、
どのように回避するのか?そこがポイントになるでしょう。
まだ、借金をして贅沢な暮らしをしたいギリシャと、年金削減や一層の年金改革を求める
EU側との溝が埋まることはないでしょう。
今回の、IMF=国際通貨基金への返済期限をクリアしても、また次の問題が出てくるのは、
分かりきっています。
それでは、ここでユーロドルについて、どのような状況なのか?
解説していきます。
まずは、ユーロドルの週足のチャートです。
見れば、一目瞭然ですが、2014年5月末の高値から下落の一方です。
下値1.04590あたりで下落は止まって反転してはいますが、大きな下げ圧力が分かります。
そして、こちらがユーロドルの日足のチャートです。
おそらくは、ギリシャ危機問題の、見通しが不透明なために、不安定な動きになっています。
ギリシャ危機問題の解決で、少し期待感からの上昇があります。
しかし、上昇も一旦は、上値の1.14400あたりで止めれました。
ここがレジスタンスラインになるのであれば、ここを超えられず下落となるでしょう。
しかし、注意点は、このレジスタンスラインはまだ不安です。
今は、上値1.14400のレジスタンスラインと、下値1.04595あたりのサポートラインで、
日足のチャートでは、レンジの状態と思われます。
そして、ギリシャ危機問題のファンダメンタルズで、上昇トレンドにも、下降トレンドにも
向かいそうな感じになっています。
なので、買いを狙うなら、上値1.14400のレジスタンスラインを抜けて、
このラインがサポートラインに変わったところがいいでしょう。
また、売りを狙うなら、下値1.04595のサポートラインを抜けて、
このラインがレジスタンスラインに変わったところがいいでしょう。
また、短期的には、中間にある1.10515のラインを基準に買いが有利と思われます。
しかし、ここを下に抜けた場合は、上昇トレンドのチャートは崩れますので、
急落となる可能性も高くなります。
また、ファンダメンタルズの要因が強く感じられますので、
ギリシャ危機問題には、注意しておいた方がいいでしょう。
状況によっては、かなりの大暴落となると思います。
参考にしてみては如何でしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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